2017年09月05日

ヤマブドウ再考(最高!!)− 前編

ヤマブドウと聞いて思い出すのは、小学校高学年か中学生の頃だと思いますが毎年9月から10月にかけて、よく裏山(と言っても我が家のある牡丹園からは歩くと2,30分かかったと思います)に分け入り、ヤマブドウの紫と言うよりは黒い房を探しては飽きるほど食べたことを思い出します。
当時はまだヤマブドウを加工してジャムにするとか、ましてや葡萄酒にするなんてことは考えもしませんから、ただただその甘酸っぱい味を噛みしめるだけでした。

平成17年にそれまで30年間、一人でこの牡丹園(当時は漢字表示)を護ってきた叔母が亡くなり、私が後を引き継ぐことになりましたが、来て直ぐに気付いたことは園内にいろいろな野生の果樹があることでした。
キイチゴ、ブラックベリー、コクワ(サルナシとも言う)、そしてヤマブドウ。

私がいた昭和20年代から30年代の初めにかけては、梨(確か長十郎と言う種類だったと記憶。後に洋ナシの栽培も始めた)、リンゴ(旭と記憶)、スモモ、杏子、梅、イチゴ、さらに巨峰(のような真っ黒いブドウ)などが植えられていました。
毎年沢山の実が生っていましたが、それらを売っていたような記憶は全くなく、自家消費用か、当時まだ山に植林するための苗木を育てて隣の営林局(当時)に納入していましたので、20人くらいの作業員の人たちが居ましたから、それらの人たちの間食の用に供されていたのではないかと思います。
当時、園内でキイチゴ、ブラックベリー、コクワ、ヤマブドウを採った記憶はないので、あったけれど関心が無かったのか、私が牡丹園を去ってから植えたのか、自生したのかは分かりません。

これらのうちで今でも毎年多くの実が採れるのは、旺盛な繁殖力を持つブラックベリーと、昨年台風により絡んでいた針葉樹が倒れたため一時的に勢いを削がれたコクワ(今年はまた隣の針葉樹にツルを伸ばし、復活してきている)と、園内のいたるところに自生しているヤマブドウ(そのうちの一部は棚を作っている)です。

園内に自生するヤマブドウ。真ん中より少し左の低い木と、少し右のてっぺんが枯れている高い木に巻きついて登っているのがヤマブドウ。手前の低い葉はブラックベリーの葉。(8月16日 8:53撮影)170821平成29年8月21日までのカメラ画像 025.JPG

棚に誘導しているヤマブドウ。剪定をしていないので自然のままに葉が茂ってしまっている。(8月14日 15:22撮影)170821平成29年8月21日までのカメラ画像 009.JPG

8月のヤマブドウの果実(8月14日 15:25撮影)170821平成29年8月21日までのカメラ画像 014.JPG

最初のうちは、叔母の代から30年以上も牡丹園に関わってくれている小母さんたちに教わりながら梅酒や、キイチゴ、コクワ、あるいはエンレイソウの実の焼酎漬け(35度の焼酎+氷砂糖またはグラニュー糖)を作っていましたが、最近はそれらは小母さんたちに任せて、私が来てから苗を取り寄せて植えたブルーベリーやハスカップのジャムを作っています。

そして毎年秋10月に収穫するのがヤマブドウです。
ブドウと聞いて連想するものは何でしょう?年代によって、或いは私のように生まれついての甘党か、アルコール党かによっても違うでしょう。ただ、ヤマブドウは食用にするには粒が小さくて、その割に種が大きいのであまり適しているとは言えません。熊はヤマブドウが大好きですけれど。
私も北見に戻ってくるまではワインに関する知識はもちろん、興味もありませんでした。なにしろ河西家は祖父の代から(曽祖父は違ったようですが)、お酒よりは饅頭や羊羹、汁粉などを好みますからアルコール類については全くの音痴なわけです。でも、誰でもそうでしょうが美味しいものには目が無いので最近は少しづつですが食事の時にはワインを嗜むようになってきました。

いつからヤマブドウに強い関心を持つようになったのか今では記憶も曖昧になっていますが、最初はもう6,7年前になるとおもいますが、ネットで手作りワインの本を見つけて直ぐにその虜になりました。早速その本を買い求めました。(「誰でもできる 手づくりワイン 仕込み2時間2か月で飲みごろ」 永田十蔵著 農文協)はしがきには次のように書かれています。
ワイン専用種のブドウでワインをつくれば、ブランド品をしのぐものができる。足元を見れば、ヤマブドウ、エビヅルなどの野生ブドウがある。日本の野生ブドウは世界に比類のないワインになる。ワインのバリエーションは品種によるものだけではない。アルコール度数の高いものから低いものまで、甘口から辛口までと、いろいろなパターンのワインを、自分の好みに応じて自由自在につくり出すことができる。
自分で醸したワインを市販のものと比べてみよう。手づくりのワインが、いかに美味なるものか。つまりは、正しいワインとは何かが即座に判然とするはずである。

「誰でもできる 手づくりワイン」(平成29年9月27日 22:43撮影)171001誰でもできる手づくりワイン 001.JPG

早速、同様にネットで東京の「ADVANCED BREWING」という器材入手先を訪ね当て、必要最低限の器材、ワインボトル、コルク栓、イースト菌、ブドウ糖などを揃えてスタートしました。その後年ごとに糖度計やカーボイ(ボトリング前のワインを貯蔵する20ℓの寸胴型の瓶)、打栓機などを買い揃えて行きました。

その間に「河西ぼたん園を支援する会」の事務局長を引き受けていただいている市会議員の小川清人さんに紹介していただき、財団法人 オホーツク地域振興機構を訪ね、いろいろとアドバイスをいただきました。
そこで初めて、自宅でのワイン作りはアルコール度数が1%以上になる場合は酒税法違反になることも知りました。(因みにワインに限らず、日本酒でもビールでもアルコール度数が1%未満であれば、そもそも酒として認定されない)

ここまで、私がヤマブドウワインにのめり込むまでの経緯について書いてきましたが、後編ではヤマブドウそのものの魅力について少し詳しく述べさせていただきたいと思います。

関連記事:平成27年(2015年)12月22日 山ブドウワイン
posted by ぼたん園々主 at 20:56| Comment(0) | 日記
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