2023年05月22日

独居老人の独り言 令和5年5月

 令和5年5月22日(月)曇り時々晴れ、現在の気温は27℃。5月も残り僅かになった。
 明後日(24日水曜日)に北見へ行くことにした。今年は少し早く4月中頃には行きたかったが、思わぬことから今になってしまった。そろそろ気温が高くなれば、牡丹が咲き始めるかもしれない。6月1日から同月15日までは開園しようと思う。今月に入ってから問い合わせが増えてきたので、ぼたん園のホームページにも掲載して貰うよう依頼した。(12時49分)

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 先日、地元(川崎市)の市会議員から活動報告とともに、今地元に最も必要なものというアンケートハガキが付いていたので、核攻撃や化学兵器に備えて全住民を保護できる地下核シェルターを至急作って欲しいと書いて投函した。

 政治や行政の最も大事な仕事は国民の命、財産を護ることである。現にウクライナに侵攻して、核の使用も辞さないとプーチンロシアは威嚇している。北朝鮮は今年に入って加速度的にミサイルの発射実験(実験ではなく事実上、いつ物理的な被害が生じてもおかしくないから攻撃と言っても差し支えない)を行っている。そして習近平の中国共産党独裁政権は台湾の武力併合を口にし、臆面もなく世界覇権の意思をも隠そうともしない。

 このような情勢下にあってなにを差し置いても必要なものは、国民の生命を護る核シェルターだろう。
 なのに未だ国会の場でこのことについて真剣に議論している場面は見たことも聞いたこともない。だったら川崎市議会が率先して取り上げて欲しい、と書いたばかりである。

 そんな時に今朝の産経に日大の小谷賢という教授がコラム「新聞に喝!」に「憲法記念日社説 平和の理念のみ説くむなしさ」と題した記事が載っていた。その中で5月3日の憲法記念日の新聞各社の社説について、理念だけでは平和や安全は守れない、現実の戦争に対して何も対応しないのであれば、それは「ダチョウの平和」と揶揄されるだけだ、と述べている。

 そして、永世中立国であるスイスについて以下のように書いている。(抜粋)
 「スイスは平和国家だから中立というわけではなく、自らをハリネズミのように武装化することで外国からの侵略を抑止している。よく知られているようにスイスは国民皆兵制であり、各家庭にはいつでも戦闘が行えるように小銃が備えられている。また、国民全員分の核シェルターを完備しており、常に侵略に備えている。(中略)片や日本では平和主義の理念が先行しており、具体的にどう国民の生命や財産を守っていくのか、という議論が希薄な印象を受ける。仮に守りに専念するとすれば、0.02%という世界的に見ても異常に低い核シェルター保有率を100%に近づける、というところから始めないといけない。日本は核保有国3か国に囲まれている上、自然災害が多いにもかかわらず、シェルターの類は全くといってよいほど普及していない。」
*小谷賢(こたに・けん)昭和48年京都市生まれ。京大大学院博士課程修了。専門は英国政治外交史、インテリジェンス研究。著書「日本インテリジェンス史」など

 さらに調べてみると(Y!ニュース「核シェルターが存在しない」日本の現実と、「普及する」スイスやウクライナ、イスラエルの実際)、核シェルターの普及率は日本の0・02%に対して、スイスとイスラエルは100%、ノルウェー98%、アメリカ82%、ロシア78%、イギリス67%となっている。これらの欧米各国では法律によって厳格な定義や製造時の規格や運用方法が決められているが、日本には法律もなければ、霞が関にも、防衛省の中央指揮所にも核シェルターはないという。日本が核攻撃を受けるなどの非常時に対応するための「有事法制」には、シェルターという言葉さえ出てこない。

 なんという能天気なのだろう。国会中継をみていると本当に腹立たしい。国民の命を護るという一番大事な使命を忘れて、テレビのニュースショウや芸能週刊誌まがいの議論が幅を利かせている。昨年12月に自民党内では「シェルター議員連盟」が発足した(共同代表、塩谷元文科相と古谷圭司元国家公安委員長)というが、全く国民には聞こえてこない。

 人を愛するとは、どういうことなのか?愛する人を護るということは、どういうことなのか?真に理解しているようには全く見えない。家族、恋人、友人、郷里、国を愛しているなら現実的な対応ができなければそれらを護ることはできない。靖国や、いまだ遠くの外地に眠る先輩たちはどんな思いで亡くなっていったのだろうか?その一端にでも気が付くことができるなら、どうしてじっとしていられるのだろうか?人が想像できることは必ず現実となる。政治家はもちろんのこと、人を護るということは、常に最悪の事態を想像できることだと思う。(令和5年5月23日 午前11時37分)

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posted by ひろちゃん at 12:50| Comment(0) | 日記
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