毎度同じセリフになるが、昨日からもう3月である。この調子で行くとあっという間に1年が過ぎ去りそうである。
先月からの続きになるが、介護付き有料老人ホーム「ラビドール御宿」の費用について触れておく。大きく分けて@入居時にかかる費用とA入居後に月々かかる費用がある。@については一人で入居する場合は入居一時金として、居室のタイプと専有面積によって違うが、もっとも多いMタイプ(S,M,L)、49.61uの居室で75歳以上の場合は3,250万円。二人入居の場合は追加入居一時金として1,050万円が加算される。それに要支援や要介護になった場合の介護保険の給付ではカバーできない費用として「特別サービス費用」一人473万円がプラスされる。
従って入居時に支払う費用は合計すると、一人入居の場合で3,250万円+473万円=3,723万円となる。二人入居の場合は3,250万円+1,050万円+473万円×2人=5,246万円となる。決して安い金額とは言えない。多くは自宅を売却して入居金に充てるのだろうが、それだけにいったん決めてから後戻りはできない。
そしてA月々の費用として一人入居の場合で管理費、食費、その他光熱費(実費)を含めておおよそ17万円、二人入居の場合でおおよそ27万円になるという。この月々の費用は他のホームと比較するとおよそ半分であり、非常に良心的な価格の設定と言わざるを得ない。
金銭より大事なのは自分たちの価値観とホームが大事にする価値観、そして他の入居者の価値観との相性が合うかどうかである。また、子どもや孫たちの意見も尊重しなければならないだろう。そう考えると何があっても子供たちに少なくとも金銭的な負担をかけることなく、これからの日々を心安らかに過ごすためにはまだまだやらなければならないことは多い。(令和6年3月2日、土曜日、午後1時)
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今日、日経平均株価が4万円を突破した。バブル時につけた最高値を34年ぶりに更新してから1週間余りで史上初めて4万円を超えたという。とは言っても、米国を始め欧州の先進国、だけでなく中国や韓国と比べてさえも、この20年ほどの株価の低迷は日本が一人負けの状態である。IT関連株が買われたというが、どうもアラブのオイルマネーが買っているらしい。中国が景気後退しているなかアジアのなかで日本株が安全株ということで買われたらしい。若い頃に購入して、その後塩漬けとなっていた株が息を吹き返したように値が上がっている。さて、どうしたものか。(令和6年3月4日、月曜日、午後10時15分)
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昨日からアマゾンで注文した本を読んでいる。「血管をよみがえらせる食事」コールドウエル・B・エセルスティン・Jr.著 松田麻美子訳 (株)ユサブル である。副題に「90%塞いでいた動脈が、食事を変えるだけで再生!」とある。正に僕のことか。新刊で金3,300円、420ページ。66ページに以下のように記載されている。
<Caldwell B・Esselstyn・Jr.,M.D. PREVENT AND REVERSE HEART DISEASE 翻訳・日本語版監修=松田麻美子>
従来の心臓病学は、主として機械的な介入によってこの病気に取り組んできた。たとえば血管形成術では、医師はカテーテルを脚または腕の動脈に入れ、これをX線画像を使いながら目標とする閉塞した冠動脈の中へと導く。まず、先端にしぼんだバルーンがついた小さなカテーテルが挿入される。これが閉塞した部分に達したところで、バルーンが膨らまされるーこれは通常数回行われる。プラークと動脈壁を壊し、血管を広げ、デリケートな内膜を剥がしながら、プラークを動脈壁に圧しつけるためだ。
最近ではステントを使用することがより一般的になってきている。ステントとは、血管形成時に挿入される金網の筒のことだ。バルーンが膨らまされると、ステントが広がり、これはバルーンとカテーテルが回収されたあとも、動脈を広げて保ちながら所定の位置に固定されている。(以下バイパス手術については省略)
しかし、これらの治療法は、冠動脈疾患の症状の緩和を目的としたものであり、病気そのものを治すものではない。そのため、これらの手術の効果は徐々に失われていく。患者は二度目の、あるいは三度目のバイパス手術を受けることになる。血管形成術で広げられた動脈は、再び閉塞しがちだ。瘢痕組織が動脈を再び塞いでしまうため、入れたステントも再び広げなければならなくなるだろう。最近ではステント挿入によって生じる損傷に対する体の自然治癒反応を低下させるために薬剤がコーティングされた「薬剤溶出ステント」(注)が開発されている(正に小生の手術はそれだった)。だがこの「薬剤溶出ステント」も、内皮が傷つけられたところで血栓ができるため、数年後には突然詰まってしまう可能性がある。(ホントかいな) ステントにコーティングされている炎症を防ぐ薬剤はまた、内皮の治癒力をも妨げてしまう。(令和6年3月4日、月曜日、午後11時26分)
(注)ステント挿入時に損傷による出血が生じると、止血のために体の自然治癒反応が働き、血小板が活性化する。その結果、血液の凝固により血栓が形成されてしまうため、この自然治癒反応を低下させる薬剤がステントにコーティングされている。
もっといい治療法がある。私たちはこの病気の根本原因に取り組めばよいのだ。このような破壊的な結果になるまで堆積してしまう脂肪性の物質を断ち切ればよいのである。つまり、こういうことだ。
総コレステロール値を150r/dl以下に、そしてLDL値を80r/dl以下に下げるために、プラントベースの『栄養摂取プログラム』に従えば、脂肪やコレステロールを冠動脈の中に堆積させることはできない。ただそれだけのことである。
(令和6年3月5日、火曜日、午後12時)
結論は明白だ。著者の言わんとすることは、どんなに機械的な介入が進歩しても所詮は根本的な原因を取り除かなければいづれ、例えばステントにしても「薬剤溶出ステント」のような進んだものを使用しても、脂肪やコレステロールを摂取していれば再び血栓ができてしまう。根本的な改善は完全なプラントベース(植物が基本の食事)を実行することでしか実現はできない、というのである。
そして、現在心臓病の人、あるいは決して心臓病にはなりたくない人は、以下の
「最も大切なルール」を理解することが重要である、と述べている。
1.赤身肉は食べないこと。
2.鶏肉はたとえ白身の部分であっても食べないこと。
3.魚はたべないこと。
4.どんな乳製品も食べないこと。すなわちスキムミルク、無脂肪ヨーグルト、シャーベット、チーズなどもとらないこと。
5.卵を食べないこと。これには卵白や卵白を含む卵の代用品も含まれる。
6.油は一切使わないこと。たとえばバージンオリーブオイル、あるいはキャノーラオイルやフラックスシードオイル(亜麻仁油)であっても同様。
7.全粒穀物製品だけを使うこと。つまり白いご飯米や白いパンはNG.食品成分表に「ホールウイール」(全粒小麦)、あるいは「ホールグレイン」(全粒穀物)と書かれているかどうか確かめること。
「セモリナ」や「小麦粉」と記されているものは避けること。これらは実は白い小麦粉。うどんソーメンも同様。
8.フルーツジュースは飲まないこと(果物を食べる、あるいは少量のフルーツジュースをレシピの中で使用する、あるいは飲料のフレーバーとして用いる場合はよい)。
9.ナッツ類は使用しないこと(注)(ただし心臓病ではない人の場合、時々クルミを食べるのはよい)。
10.アボガドは食べないこと。これにはワカモレも含まれる。
11.ココナッツは食べないこと。
12.大豆製品の選択は慎重にすること。多くは非常に加工されており、脂肪も多く含まれている。ソイチーズは避けること。たいてい油やカゼインが含まれている。
13.T・コリン・キャンベルとトーマス・M・キャンベル著『チャイナ・スタディー』(グスコー出版刊)を読むこと。(令和6年3月12日、火曜日、午後11時50分)
ここに書かれていることは主として食べてはいけないものであり、これら以外の食べ物、つまり野菜、豆類、果物は心置きなくエンジョイできる非常に栄養豊かな食べ物だという。
上記のルールの13.にある『チャイナ・スタディー』について、訳・監修者の補足として、次のように説明している。
T・コリン・キャンベル博士が子息のトーマス・M・キャンベル博士とともに「食と健康と病気」の関係を、世界で最も科学的かつ包括的に明らかにした栄養学の名著。54か国語に翻訳され300万部突破のロングベストセラーです。この本の登場によって、今日アメリカの医学界に異変が起こっていると言っても過言ではありません。薬の処方ではなく、患者さんに「プラントベースでホールフードの食事」指導を主軸に据える医師が年々増加しているのです。今日アメリカでは『チャイナ・スタディー』は医学や栄養学を学ぶ人々の必読書となっています。(一部文章を省略)
『チャイナ・スタディー』については未だ読んでいないので内容については分からないが、この本の中では冠動脈疾患のような慢性の病気の数々は、ほとんどすべての西洋諸国にあふれているが、ほかの国々、特にアジアやアフリカなど(のうち未だ欧米風のライフスタイルや食習慣を取り入れていない地域)には、これらの病気はほとんど現れていない、と書かれている。恐らく中国の農村部など欧米風のそれらが浸透していない地域の臨床研究の結果が書かれているのだろう。
また、愛し野内科クリニックの岡本卓先生も薦めていて、僕も日頃心掛けるようにしている「地中海スタイルの食事」についても、この本では否定されている。「地中海スタイルの食事」とは、米国心臓病協会の定義づけでは、・果物、野菜、パンおよびほかの穀物、イモ類、豆類、ナッツ類、シード類に富むもの。・重要な一価不飽和脂肪酸源としてのオリーブオイル。・少量から中程度の乳製品、魚、鶏肉、および少量の赤身肉。・1週間に0個から4個までの卵、・少量から中程度のワインを推奨している。
確かに伝統的な欧米型の食事をしたグループと「地中海スタイルの食事」をしたグループでは、後者の方が心臓病が発生する可能性が前者より50%〜70%低かったという研究が1990年代にフランスの研究者から発表された。しかし、この本の著者はオリーブオイルやキャノーラオイルのような「一価不飽和脂肪酸」が豊富なオイルは心臓によいわけがない。オリーブオイルの14%〜17%は動脈を詰まらせるタイプの飽和脂肪酸なのだ。これは心臓病を促進する点ではローストビーフの中の飽和脂肪酸と全く同様に悪いタイプの脂肪だ。このようなオイルを許している「地中海スタイルのダイエット」は、飽和脂肪酸がより多い食習慣と比べると、冠動脈疾患の進行のスピードを遅らせるかもしれないが、この病気の進行を止め、症状を回復に向かわせることはない、と言うのである。
フラックスシードオイル(亜麻仁油)についても、この本の翻訳・監修者である松田麻美子氏が以下のように補足している。確かにフラックスシードオイルには血液サラサラ効果や抗炎症作用があり、心臓病予防に役立つオメガ3脂肪酸が豊富です(脂肪中の53%〜62%がオメガ3脂肪酸)。しかし、非常に大きな欠点があります。それはフラックスシードから摘出されたオイルは、たとえ低温圧搾であってもビタミンCやE,βカロテン、セレニウム、あるいはさまざまなファイトケミカルのような、酸化を防ぎ、安定した状態を保つのに役立つ成分のほとんどが失われているため、極めて不安定であることです。このようなオイルは光や空気、熱に触れた瞬間に酸化され、「過酸化脂質」という有害な資質に変わってしまいます。そして、体内のコレステロールやタンパク質を次から次へと連続的に酸化させていくので、オメガ3脂肪酸の健康効果は低下してしまうのです、と述べている。(令和6年3月17日、日曜日、午後5時17分)
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この1,2週間、「血管をよみがえらせる食事」の「低脂肪でプラントベースの食事」を実践している。先ず、長いこと続けている「ボーンブロス」を除き、脂肪を摂らないようにしている。それは今まで毎朝ヨーグルトにスプーン1杯の亜麻仁油をかけることを習慣にしてきたことも止めた。料理についてもオリーブオイルを含めて一切油と言う油を使わないようにしている。さらにボーンブロスで使用する鶏の手羽中以外の肉類は一切口にしない。そして、魚もと思ったが、流石にこれは無理だ。肉も魚もとなると、今の僕には食べられるものがなくなってしまう。要は野菜をメインにすればいいのだが、北見で自家栽培する野菜と違ってスーパーで買ってくる野菜は、オリーブオイルも使えないとなると、僕のいまの料理の腕前ではどう料理しても旨くない。さらには、チーズやバター、牛乳などの乳製品もダメとなると、本当に食べられるものは限られる。
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「血管をよみがえらせる食事」と並行して、というよりその大分前から読み始めていた本がある。この本と出合ったのは以前にも書いたとおり、かかりつけの歯科医、「ホワイト・ファミリー」の待合室である。かれこれ半年ほど前のことであり、昨日やっと読み終えたところである。「食べない人は なぜ若い? 空腹でオン!長寿遺伝子の驚異」(船瀬俊介著、株式会社ヒカルランド発行)である。断食を薦める本である。実は「血管をよみがえらせる食事」も、この本から辿り着いた本である。

著者は、現代栄養学は根本的に誤っており、そのルーツはドイツの栄養学者カール・フォン・フォイトに始まるという。フォイトは1863年から45年間、ミュンヘン大学の生理学教授を務め、ドイツ整理学会の重鎮であり”近代栄養学の父”として君臨してきた。フォイトは徹底した肉食礼賛主義者であり、動物たんぱくを礼賛し「炭水化物は栄養が乏しいので摂取を控えるように」と唱えた。高カロリー、高脂肪、高たんぱくの動物食を推奨し、炭水化物などの植物食を否定したのである。(令和6年3月29日、金曜日、午後5時)
詳しいことは省略するが、ともかく多くの世界中のエヴィデンスを紹介しながら、腹6分の食事(カロリー制限食)が寿命を2倍に延ばすことになるというのである。随分前からそれらのエヴィデンスは医学界からもマスコミからも無視され、世間に知られることはなかった。それはそうだろう、病院は治療や手術をしてなんぼ、製薬会社は投薬してなんぼである。食事制限は病院や製薬会社にとって何のメリットもないどころか敵である。食品会社にとっても商売を邪魔する厄介者である。この世の中は結局は”カネ”で回っている。仮に断食療法が正しいと思っても、そんなことを言いだしたとたんに医者も病院も経済的には追い詰められることになるのはあきらかだから、よほどの勇気と信念が無い限り無理な話だろう。
第6章では、「貧乏人のこだくさん」ー少食で不妊症を克服するー、 として世界は今、北の先進国は少子化に悩んでいるのに対して、南の発展途上国は中国も含めて人口を抑えるために産児制限をしている国が多いことについて、その原因は先進国の飽食、美食にあるとする。確かにそう思える。さらに、筆者は農業問題を取材していたときにハタとヒラメイタと言う。
農家の人は「肥料をやりすぎると作物に実が入らない」という。稲でもなんでも例外なくそうだという。作物に栄養をたっぷり与えると、自分だけ図体が大きくなって、実をつけることを”忘れてしまう”のだ。さらに実がついても大味で美味しくない。逆に美味しい作物は、過酷な環境で育ったものほど美味である。典型的なのはトマトの栽培である。トマトの原産地は南米アンデスの高地である。昼夜の寒暖差が大きく、しかも年に数えるほどしか雨が降らないという過酷な環境である。このことは、自分が日曜菜園を始めた時に学んだことである。だから、トマトは本来は雨の多い日本には適していない。最初のころは、そんなことは知らないから路地で栽培していたが、梅雨時になるとせっかく実ったトマトが水を吸い過ぎて一日にして割れてしまう。だから、今は北見では雨が当らないようにビニールハウスの中でトマトを育てている(本来なら昼夜の温度差が大きい北見では、もっと雨が少なければビニールハウスも不必要なのだが)。ギリギリになるまで水は与えない。だからできたトマトはスーパーなどで売っているそれとは比べものにならないほど、新鮮で甘くトマト本来の野性的な味がする。なによりも、収穫が終わったトマトの苗を片付けるときに、驚くほど太くて頑丈な根が水を求めて四方に伸びており、しかもその根には無数の白いひげが沢山生えているのを見ることができる。このこと一つを見ても、人間にも全く当てはまる。人間も自然の一部であることが実感できるのである。
だから僕はこの筆者の言わんとしていることが真実であることが実感として理解できる。恐らくこうした自然に近い生活をしていれば、健康で快適な一生を過ごせるだろうと思う。すなはち理想を言えば、自然農法により自給自足で作った新鮮な野菜や果物をできるだけ調理せず、特に熱を加えて煮たり、焼いたりせずに食べ、決して食べ過ぎることなく、常に腹6分を心掛けよう。そして、いつも心穏やかに心は自由に暮らしたいと思う。(令和6年3月30日、土曜日、午後4時40分)
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今日は令和6年3月31日、日曜日です。やっと個人の所得税確定申告が終わったと思ったら、今日は令和5年度の年度末、3月末が決算日の法人にとっては、これからの2か月が確定申告のシーズンです。国会議員の裏金問題の話題を聴くにつけ、真面目に申告をするのが馬鹿々々しくなります。我々一般国民は、個人であれ法人であれ領収書(証拠書類)のないものは、例え1円であろうとも経費や損金としては認められないにも拘わらず、いやしくも国民が納めた血税や献金(だいたい献金という言葉は相応しくない。献金とは教会こそ相応しいものであり、政党や政治団体に対するものは寄付金である。パーティー券も寄付金であることに変わりはない。僕は正確には国民からの「預り金」または「預託金」とするのが正しいと思う。)を「政治活動」として支出する場合には領収書(証拠書類)が不要というのは全く承服できない。なぜ「政治活動」だけが活動に支障をきたすとかなんとか言って例外扱いにすること自体がおかしい。外国に対して国防上の理由で機密にする必要があると言うならまだしも、主権者たる、そして資金の提供者たる国民に公開できないような使途や支出方法は認められないし、認めるべきではない。
政治資金規正法にしても、そもそもは議員が自ら作成した法律である(議員立法)。何度も書いたが、泥棒に泥棒を縛る縄を編ませることで泥棒を捕まえることなどできないように、彼らが本当に清廉潔白で国民の幸せのためにのみ働くような人種であるのなら、それでもいいかとも思うが、誰であれ人間である限りは弱さも必ず持ち合わせている。悪いことをしているという意識が希薄なのが問題なのである(悪いと分かっている本物のワルも少なくないが)。だから、今の選挙制度は根本から変える必要がある。(令和6年3月31日、日曜日、午後9時50分)
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